2011年07月22日

夜空を見ながら

夜空を見ながら



夜空を見ながら地下鉄に入っていく

夜空を見ながらバスに乗る


夜空はどんなときも僕の友達だ

月が僕の心臓をたたく

1日の終わりに僕は夜空を見ながらコンビニエンスストアに入り、週刊誌を買う

1日の終わりに汚れた僕を洗い磨くために月の光を浴びる


夜空を見ながら携帯電話をかける

夜空を見ながらおにぎりを食べる


せめて夜ぐらいは清らかに寝ていたい


だから僕は月の光を浴びながらドアを開ける



ホーライ
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posted by ホーライ at 20:49| Comment(4) | TrackBack(0) | 詩篇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月24日

繋がっている

繋がっている


繋がっているという

インターネットやらで

肉声が無い 言葉だけで 繋がっているという


そこでは、悪態も唾がかからず

甘いささやきも 熱い息の音無しで


台所のPCから 世界と繋がっているという

僕はコーヒーを飲みながら その世界とやらを眺めている


そこでは、愛さえも ゼロとイチで語られている

パピルスに残された 世の中の真実と 同じように 僕たちはゼロとイチで1000年後にも 世界のことを残してあげられるのだろうか

乾いた草の匂いは無しで

街角の雑踏の靴音は無しで


どうやら、これが僕たちの創った世界らしい



posted by ホーライ at 02:50| Comment(8) | TrackBack(0) | 詩篇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月20日

 
靴に砂が入るのよ
 と言った。

そうだね。
 と言った。

防砂林からテトラポットを眺めて

いつまでも波に耳を傾けているから

この国が 遠い国にヘリコプターを運んでいることも知らなかった。


波音は夜になっても消えない。

靴の中の砂がね
 と言った。

そろそろ行こうか
 と言った。


漁火が烏賊を呼び寄せていた。


posted by ホーライ at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩篇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月16日

海からの贈り物


それは、壊れそうな夢。


だから、波打ち際で僕はずっと、それを眺めていた。

posted by ホーライ at 16:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 詩篇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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